ルヴォ・マニョンガ選手 (陸上、走り幅跳び、前半)

 こんにちは、ガムテープです。今回は男子走幅跳マニョンガ選手について説明していこうかと思います。

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1.選手紹介
 マニョンガ選手は南アメリカ出身で1991年生まれのまだ若い選手です。陸上競技には小学生の時からやっており、その時にすでに走幅跳で将来有望な選手だったそうです。陸上選手は早熟の選手も結構いるので小さいときから常に第一線で活躍なさってるのですからすごいですよね。18歳の時に出場したアフリカジュニア陸上選手権では7 m49 cmを跳んで金メダルに輝いています。三段跳びでも素晴らしい才能を持ち15 m中盤の記録を持っていたそうです。7 mや15 mといったら日本の高校生でも本当に限られた選手のみが足を踏み入れられる領域なので2種目やっていてその記録ということから彼のポテンシャルの高さが分かります。翌年には7 m99 cm, そしてさらに翌年には8 m越えの8 m21 cmを跳躍しています(日本記録は8 m25 cmですのでそれに近い記録を20 才前後で記録するのですから恐ろしいものです)。その後、ドーピングが原因で数年の出場停止を受けますが2016年に復活しここから彼の大躍進が始まります。


2.復活後の活躍
 2016年の復活の年はアフリカ選手権(日本選手権のような国最大級の大会)で優勝します(8 m 23 cm 追風参考)。ここまでマニョンガ選手の記録は8 m 20~30前後でした。これはもちろんすごい記録なのですが世界レベルの選手として名を響かせるまでには至りませんでした。アフリカにすごい選手がいる。そうみんなに知らしめたのはあの日本リレーが銀メダルを獲得したリオデジャネイロオリンピックでした。この大会での優勝候補は前回優勝のグレッグ・レザフォード選手(イギリス, 8 m51)とジェフ・ヘンダーソン選手(アメリカ, 8 m50)でした。ラザフォード選手は大きな体を使って行うダイナミックなそり跳び、ヘンダーソン選手は弾丸のようなハサミ跳びが特徴でした。試合展開はなかなか調子の上がらず8m18に記録のとどまったラザフォード選手に対し、引っかかれば8 mを大きく超えそうなヘンダーソンの跳躍が繰り返されており、私の中ではヘンダーソンが勝ちそうな雰囲気がしていました。そこに現れたダークホースが我らがマニョンガ選手です!早くもラザフォード選手の記録(8 m18)に近い8 m16を跳躍すると4回目に8m28, そして五回目に8 m37を跳躍し、銀メダルを獲得しました(優勝は最後に8 m38を跳躍して大逆転したヘンダーソン選手でした(めちゃかっこいいです))。ラザフォード選手も逆転を狙いましたが8 m29で惜しくも届きませんでした。この大会で名を世界に広めたマニョンガ選手はこの期の最後に行われるダイヤモンドリーグという陸上の大会で8m48を跳躍しました。ここ数年で8m40を超える選手はとても少なかったので来年がとても楽しみになるシーズンの終わり方となりました。しかしこの躍進はマニョンガにとってはまだまだ序章にすぎませんでした。続きはまた追々書こうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

↓ リオデジャネイロオリンピック

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↓ ダイヤモンドリーグ (8 m48)

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参考文献

  1. https://en.wikipedia.org/wiki/Luvo_Manyonga
  2. https://www.iaaf.org/athletes/south-africa/luvo-manyonga-246018